2021年1月に政府が新型コロナウイルス感染症拡大防止のために緊急事態宣言を発令。
飲食店の営業は夜8時までに制限され、尚且つ不要不急の外出を控えるようになったことで、ますます人と会う機会が少なくなったことだと思われます。
ただ、この発令を期に、マッチングアプリを利用し始める人が急増しているというデータが発表されました。
株式会社テックアイエスが運営するマッチングアプリ情報総合メディア「マッチングアプリなび」は、緊急事態宣言下でのマッチングアプリ利用についての調査を実施。
その調査からは、緊急事態宣言で「恋愛・結婚したい」と思う人の割合が、なんと5割近く!になっているとのことなのです。
ここではその調査の結果を紹介します。
本記事のサマリー
- 結婚・結婚願望が高まった人の割合は45.9%
- 出会えないことで将来への不安や独りでいる孤独感を再認識
- オンライン機能の充実で利用しやすくなった
この記事のもくじ
マッチングアプリなびが緊急事態宣言下でのマッチングアプリ利用実態を調査
緊急事態宣言下のマッチングアプリの利用実態の調査期間は2021年2月1日から2月4日までの期間。
調査地域・対象は、緊急事態宣言発令地域(埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、栃木県、岐阜県、愛知県、京都府、大阪府、兵庫県、福岡県)に居住するマッチングアプリ利用経験がある18歳から49歳の男女が対象です。
主な調査概要は以下5つの項目
- 緊急事態宣言をきっかけにマッチングアプリを利用した人の割合
- 緊急事態宣言中のマッチングアプリ活用状況について
- 異性と会いにくいと感じる人の割合
- オンラインデートの活用状況について
- 緊急事態宣言は「恋愛・結婚」に影響を与えたか
回収できたサンプル数は659人(男性334名、女性325名)です。
以下、個別の調査結果になります。
マッチングアプリ利用実態の調査結果報告
現在のマッチングアプリ利用層について
緊急事態宣言を期にマッチングアプリの使用を始めた割合は
35.7%(男性31.7%、女性40.0%)で、
男性より女性の割合が8.3ポイント多い結果になっています。
緊急事態宣言再発令中の、マッチングアプリを通じた異性との交流について
オンラインデートを通じた交流をした割合は
全体33.5%(男性38.4%、女性28.3%)
となっていて、女性に比べ男性の方が積極的にオンライン機能を介した交流を行っているようです。
対面での交流は、
全体43.8%(男性46.1%、女性56.1%)
と女性の方が10ポイント多い傾向がみられます。
メッセージのやりとりに留まる交流については、女性の方が男性よりも多いようです。
オンラインデートの利用経験について
使ったことのある割合については、
全体37.9%(男性46.8%、女性28.9%)
と、男性の方が18ポイント近くリードしています。
女性においては、
「オンラインデートの存在は認知しているものの使用までに至らない」層が41.8%
と男性に比べ16.7ポイント多くみられます。
オンラインデートのイメージについて
男女とも、コストパフォーマンス面でオンラインデートを好意的に捉える傾向の割合には差がありません。
ただ、コロナ感染リスク軽減の面においては、
男性35.0%に比べ、
女性43,6%と
10ポイント近くの開きがあります。
緊急事態宣言下でのマッチングアプリ使用例について
緊急事態宣言下でマッチングアプリを使用して、交際に至った事例が紹介されています。
交際に至った例(1)
属性 | 30代女性 |
使用アプリ | Pairs / Dine / バチェラーデート |
使用開始時期 | 2020年1月以降 |
使用理由 | 妙齢で結婚を考えているがコロナで合コン等が無い |
デート方法 | オンラインデート / 対面でのデート |
1)緊急事態宣言中「直接会う」ことに対して消極的になりましたか?
特に変化はなかった。会って話さないと相手の雰囲気や人となりが分からないので、オンラインデートまたは、対面であっていた。
2)緊急事態宣言中に困ったことはありますか?
20時で飲食店が閉まるので、1日に2アポイントが限界だったこと。数あっていきたかったので少し困った。
交際に至った例(2)
属性 | 10代女性(大学生) |
使用アプリ | Pairs / タップル / with |
使用開始時期 | 2020年12月下旬 |
使用理由 | 出会いが欲しかった |
デート方法 | 対面でのデート |
1)急事態宣言中「直接会う」ことに対して消極的になりましたか?
あまり消極的にはならなかったが、「とりあえず会う」ということはなくなった。
メッセージのやり取りを通して、本当にいいなと思う人とだけ会うようにした。
2)緊急事態宣言中に困ったことはありますか?
飲食店が早くしまってしまうので、昼から会う必要があるが、昼からだと日程の調整が難しくて困った。
その他の声
・医療従事者のため、会って良いのか不安になった(20代女性)。
・感染が落ちついたら会おうと約束している(20代女性)。
マッチングアプリ別の出会い率
アプリ別にみても、14アプリ中8アプリで男性よりも女性の方が「メッセージのみのやりとり」に留まる割合が多く見られるようです。
参照 ペアーズ、タップル、Omiai、クロスミー、マリッシュ、ゼクシィ縁結び、ユープライド
緊急事態宣言で異性と会いにくくなった人の割合
「非常に会いにくくなった」と感じる人の割合は
全体34.7%(男性35.3%、女性34.2%)、
「会いにくくなった」と感じる人の割合は
全体40.4%(男性41.3%、女性39.4%)
となっており、男女共に会いにくくなったと感じる割合は多いようです。
緊急事態宣言下で会わない理由について
異性と会わない理由で最も多いのは
「コロナウイルスへの感染が怖い」が
全体53.3%(男性47.4%、女性59.2%)
を占めた。
男女で最も差が出たのが
「コロナ禍で素性のわからない相手に会いたくない」で、
男性26.3%に比べ、女性44.7%と18.3ポイントもの差がつきました。
緊急事態宣言に伴う「恋愛・結婚」への意識の変化について
「結婚願望が高まった」割合は
全体19.3%(男性17.7%、女性20.9%)
と女性の方が僅かながら高くなっていて、
「恋人が欲しい気持ち高まった」割合は
全体30.2%(男性35.3%、女性24.9%)
と男性の方が10ポイント近く高くなっています。
「恋愛・結婚」願望が低まった割合は
男性8.7%、女性9.0%
と1割以下となっています。
緊急事態宣言下のマッチングアプリ利用調査レポートを読んで
2021年初頭に2回目の緊急事態宣言が発令され、当初2月7日までの予定とされていましたが、予想どおり3月まで延長されるなど、不安な現状はまだまだ続きそうです。
新規の利用者を含め、マッチングアプリの需要がここにきて大きく高まっているのも、独り身の人にとって人と会えない、自宅にこもってテレワークで社会からの孤立感を感じるなどが背景にあることがわかったようです。
ビジネスの世界では在宅ワークの普及で、ZOOMなどのオンライン・ワークがひろまっていますが、同じように婚活や結婚情報サービス、マッチングアプリでもオンライン化の内容の充実が進み、動画を取り入れるなど、新型コロナの時代に対応したサービスに徹底しています。
2025年の市場規模予想を1060億円から1460億円に拡大されたほど、こういった恋愛・婚活系マッチングサービスの需要は急拡大しています。
新型コロナの方はワクチンの目途もたってきて、終息へと向かってくれることを望みますが、コロナで普及した多くのサービスでのオンライン化、そしてその波に乗る恋愛・婚活系マッチング業界の明日は明るいようです。
マッチングアプリなびについて
株式会社テックアイエスが運営する「マッチングアプリなび( https://matchapp-navi.com )」は2018年から最新の出会い方・マッチングアプリ・婚活に関する情報を発信するマッチングアプリの総合情報メディアです。
※記事・グラフ参照:株式会社テックアイエス Newsrelease