結婚式を挙げるにあたって頼りになるのがウェディングプランナーです。
豊富な知識と経験から、新郎新婦のニーズに合った、また参列者に楽しんでもらえる様々なプランを提案してくれます。
そんなウェディングプランナーを対象に「2022年の結婚式事情」についてアンケートを実施し、どのような進行や演出を提案し、どんな結婚式が行われているのかを調査した結果が発表されました。
この記事のもくじ
婚礼大手T&Gのウェディングプランナーを調査
「2022年の結婚式事情」についてアンケート調査を行ったのは、全国でウェディングプロデュースを手がける婚礼大手の株式会社テイクアンドギヴ・ニーズ(T&G)。
本アンケート調査は、T&Gに在籍する全ウェディングプランナーを対象に実施されました。
ウェディングプランナーの約9割がオリジナル挙式をおすすめ!
結婚式といっても、今では「キリスト教式」や「人前式」、「神前式」など様々なスタイルがあります。
その中でもウェディングプランナーがおすすめしている挙式スタイルは、形式にとらわれない
- 「人前式」が77%、
- T&Gオリジナルの「親誓式」が12%
と、新郎新婦のオリジナリティを反映できる挙式スタイルが約9割という結果になりました。
オリジナリティある挙式スタイルが支持された理由としては、
- 「明るい雰囲気から、涙溢れる挙式まで幅広い提案が可能」
- 「久しぶりに会うゲストへ、最初に感謝を伝えたい」
- 「おふたりらしさを出すことで、ゲストに”来てよ かった“と感じてほしい」
という内容で、コロナ禍の影響でなかなか会えない友人や親戚の希望を反映している事も大きいのではないかと思われます。
その一方で、根強い人気なのがキリスト教式で、
- 「王道だから憧れている」
- 「挙式と披露宴で雰囲気に差をつけたい」
と希望される方におすすめしているそうです。
確かにいつの時代もキリスト教式は定番で、華やかさでは一番ですね。
ウェディングプランナーおすすめの演出とアドバイス
オリジナル挙式で、ウェディングプランナーが特にこだわったおすすめの演出とワンポイントアドバイスが紹介されています。
挙式会場の座席レイアウトを変更
ファミリーブレッシング
クロージングキス/クロージングハグ
ゲスト全員で作る世界に一つだけの結婚証明書「ウェディングキャンバス」
ウェディングプランナーは、少しでも喜ばせようと、色々な事を考えているのですね。
細かい事でも、少し変化を与えるだけで、華やかな演出になるのも、なかなか素人では思いつかないものです。
オープンエアな空間での挙式演出
また、挙式後の定番演出(フラワーシャワー・ブーケトス・ブーケプルズ・バルーン演出・集合写真)以外のおすすめ演出や進行では、オープンエアでの演出が人気なのだそうです。
挙式後におすすめの演出3選はガーデンでの「乾杯」「ケーキ入刀」「フリーフォトタイム」
通常、披露宴会場内で行われることが多い、乾杯、ケーキ演出、フリーフォトタイムですが、場所をガーデンに変えることで演出そのものが新鮮に感じられたり、背景が変わることで写真や映像映えするそうです。
また、ガーデンでの演出なので、コロナ禍で求められる感染症対策にもなり、ゲストに安心してセレモニーに参加できるのも利点のようです。
オンラインを活用した結婚式
新型コロナウイルス感染症のリスクはもちろん、海外や遠方在住など様々な理由で出席が叶わないゲストと会場をリアルタイムで繋ぐ「オンライン参列」が定着しつつあります。
T&Gのウェディングプランナーのうち、78%が結婚式当日にオンラインを活用したことがあると回答していることも、そのことを証明しています。
ウェディングプランナーがオンラインを実際に活用したなかで、その事例と印象的だった内容が語られています。
オンラインゲストにインタビュー
演出アイテムを事前に送付して、リアルタイムで演出に参加
式場の参列者が見ることのできない、結婚式の裏側を中継
オンラインウェディングサービス「ENISHI」
式場とゲストのご自宅など離れた場所をリアルタイムに繋ぐことで、結婚式にオンラインで参列できるサービス。
オンライン参列者は、2台のカメラによる挙式・披露宴の中継に加え、自宅に届く料理を味わいながら、新郎新婦や他のゲストとの双方向のコミュニケーションを楽しむことが可能です。
ファミリー婚や家族だけの結婚式が増加
こちらもコロナ禍が影響しているのかも知りませんが、結婚式の延期によってマタニティ婚や小さい子供連れのファミリー婚をされる方、多数のゲストを招待することが難しく、家族のみなど少人数での結婚式を選ぶ方など、当初の予定とは異なるかたちで結婚式を迎える新郎新婦も増えています。
ウェディングプランナーの回答をみても、73%が「ファミリー婚が増えた印象がある」と回答しています。
それを受けて、本調査では新郎新婦からの質問と、それに対するウェディングプランナーの回答やおすすめの演出が紹介されています。
A.ジェンダーリビールがおすすめです。大きなバルーンを割って、中から出てくる紙吹雪の色で発表!(BAYSIDE GEIHINKAN VERANDA minatomirai/WP石戸彩さん)
A.挙式のリングキッズカーは盛り上がります。まだ歩くことができないお子さまでも、車を引いてもらったり、ラジコンタイプの車に乗ることで大役を務められます!お子さまを挟んでの誓いのキスも思い出になります。(ベイサイド迎賓館 和歌山/WP石井利奈さん)
A.キッズスペースや、大人がくつろげるソファスペース、おふたりの幼少期のアイテムやアルバムを置くテーブルを用意するのも空間を活かすポイントです。フォトスポットを作れば歓談中に撮影を楽しめますし、突撃インタビューも盛り上がるのでおすすめですよ。(アーククラブ迎賓館 新潟/WP昆真優子さん)
2022年 多様化する結婚式
新郎新婦にとって、結婚式は新しく二人で始める新たなスタートを飾る大切な儀式。
それだけに多くの人に祝福され、招待された方も幸せのおすそ分けをいただいた気分でいたいもの。
コロナ禍の影響で、今まで思い描いていたものと違う形に妥協せざるをえなかった新郎新婦も多くおられると思います。
そんな状況にあっても、結婚式のプロであるウェディングプランナーは最良の演出と進行を考えられているのがよくわかる調査結果だと思います。
今後はウェディングプランナーによるプランによって、結婚式の形態もますます多様化すると思われます。
結婚式場やウェディングビジネスにおいても、優秀なウェディングプランナーを抱えているか否かで、大きく差が着くのではないでしょうか。
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文章・画参照 :T&G テイクアンドギヴ・ニーズ Newsreleaseウェディングプランナーアンケート調査 2022年 多様化する結婚式のイマ