結婚相談所＋マッチングアプリ、人口減少時代に向けてサンマリエとマリッシュが業務提携

株式会社IBJのグループ会社で、結婚相談所を運営する株式会社サンマリエとマッチングアプリを運営する株式会社マリッシュが、2023年5月、業務提携契約を締結したことを発表しました。
両社は今回の提携によって、結婚への真剣度が高いアプリユーザーに、結婚相談所という選択肢を提供し、お互いに連携して成婚創出を目指します。

出生数が50万人の時代に向けて

令和5年の「日本の将来推計人口」によれば、2056年には人口が1億人を下回り、2059年には日本人の出生数が50万人を下回ると予測されています。

人口減少、少子化は結婚関連事業者にとって死活問題になるため、早期に対応していく必要があります。

とにかく、結婚されるカップルを1組でも多く誕生させるために、現在多くの婚活事業者は「成婚」を増やすことを目指し、あれこれ施策を練っているようです。

結婚相談所＋マッチングアプリの取り組み

最近はマッチングアプリが急速に普及しており、それにともなって、婚活の段階から結婚相談所へ移行するケースも増えています。

そこで【サンマリエ】と【marrish】は、マッチングアプリと結婚相談所は競合関係ではなく、協力関係にあるという発想から、お互いのニーズに合わせた機会を提供し、少子化問題の解決に向けて協力して取り組んでいこうとなりました。

【サンマリエ】は、創業42年の実績と、豊富な経験を持つ「プロ仲人」による専任サポートにより、成婚の可能性を最大限に高めています。

20代割や、ひとり親特別プランなど、高品質なサービスを手軽に利用できることから、アプリユーザーとの親和性も高く、本提携により、会員増加による“良い人に巡り会える機会”が拡大することでしょう。

一方、マッチングアプリ【marrish】は、累計マッチング数600万件を超えるマッチングアプリで、恋活だけでなく、婚活、再婚、ひとり親家庭の婚活など、多様化するニーズに対応するため、成婚サポートを拡充することで、ユーザーの満足度向上をが期待できます。

提携による今後の展望を考えてみる

株式会社サンマリエとマッチングアプリを運営する株式会社マリッシュの業務提携契約締結は、両社の新たな展開と共同成長の可能性を広げる重要な一歩になることでしょう。

この提携により、以下のような展望が考えられます。

統合プラットフォームの開発

両社の強みを結集し、マッチングアプリの新たな統合プラットフォームを開発することが期待されます。

これにより、ユーザーはよりシームレスな体験を享受できるだけでなく、サンマリエとマリッシュのサービスが相互に連携し、幅広い機能や付加価値の提供を受けることができるでしょう。

ユーザーベースの拡大

提携により、マリッシュとサンマリエはそれぞれのユーザーベースを相互にアクセスできるようになります。
これにより、マッチングアプリ利用者の範囲が拡大し、多様な出会いの機会が生まれます。

さらに、両社のマーケティング力やリソースを結集することで、新たなユーザーの獲得や既存ユーザーのリテンションも強化されるでしょう。

サービスの多様化と特化

マリッシュとサンマリエは、それぞれ独自の特徴と強みを持っています。
この提携により、両社は相互に補完しあい、異なるニーズや要望に対応する幅広いサービスを提供できることになるでしょう。

例えば、サンマリエの結婚相談所サービスとマリッシュのマッチングアプリを組み合わせることで、結婚を真剣に考えるユーザーに対してより専門的なサポートを提供することができるようにます。

技術とデータの共有

両社はそれぞれ長年の運営経験と蓄積したデータを有しているので、提携によってそれぞれの技術とデータの共有が可能になります。

これにより、両社はより効果的なマッチングアルゴリズムの開発や精度向上を図ることができるようになります。

激化する結婚サービス

今回のサンマリエとマリッシュの提携に限らず、今後は結婚サービス事業者同士の事業提携や合併が増えてくるのではないでしょうか？

コロナ禍の背景も手伝って、マッチングアプリが急成長してきたのと同時に新規参入業者や新規サービスが多数誕生しました。

社会がようやくコロナ前に戻りつつあるなか、それらサービスもターニングポイントを迎えているのではないでしょうか。

競争が益々厳しくなることが予想される市場で、結婚サービス事業者の生き残りをかけた戦略が問われる中、老舗とも言えるサンマリエとマリッシュの提携が、成婚増加という結果をもたらすことに期待したいものですね。